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ニキビの基礎を知ろう



脂っこいものを食べたら吹き出物ができた、元々ニキビ体質でなかなか治らない、マスク荒れでマスクの所だけニキビが気になるなどニキビ(吹き出物)に対するお悩みは様々だと思います。本日は基本的なニキビの種類、今日からでもできる簡単な対策方法をご紹介させていただきます。

目次

ニキビとは

ニキビは思春期の男女に多く見られ、特に脂性肌の人によくできます。思春期になると性腺の動きが活発になり、男性ホルモンを主にした性ホルモンの分泌が増えることが原因です。

しかし脂性肌のすべての人にニキビができるというわけでなく、角質が厚くなって毛孔を狭くすることで、皮脂が皮膚表面へ流れていくのを防ぎ、結果的に皮脂が詰まってしまうことでニキビが形成されてしまいます。

ニキビは「尋常性座瘡」といわれ、皮膚疾患のひとつです。思春期にできるニキビは「若年性座瘡」と呼ばれ、20歳を超えると自然に治ってくることが多くあります。しかし年齢を重ねてもニキビができる人がいます。これを「成人性座瘡」と呼んでいます。

ニキビの種類

ニキビの種類を大きく4つにわけて説明していきます。
ニキビの色は進行レベルによって変化するもので、同じニキビではありますが治療法が異なるため分けて考えられています。

①コメド(ニキビの赤ちゃん)

まだニキビと呼ぶほどではないものの、小さくポツッと膨らんだ状態のものを「コメド」、日本語で「面ぽう」と呼びます。毛穴が詰まって、中に皮脂が溜まり始めている状態です。
毛穴に詰まりやすい化粧品はコメドを発生させてしまいます。
使用する化粧品をチェンジするだけでも予防対策ができるレベルのニキビです。

②白ニキビ

白ニキビは、ニキビとしてしっかり目視できるほど大きくなったニキビを指します。コメドを放置して膨らむ場合もありますが、白ニキビの状態から始まる場合のほうが多いでしょう。
まだ毛穴の詰まりによって毛穴の中に皮脂が溜まって膨れ上がっているだけの状態で、炎症は始まっていません。この時点で適切な対策を講じれば、痛みやかゆみなく、ニキビ跡にもならずに治すことができます。

③黒ニキビ

白ニキビの白い部分は皮脂。毛穴に溜まった皮脂が薄い皮膜から透けて見えている状態が、白ニキビです。
黒ニキビは、この白い皮脂の部分が酸化して固まっている状態を指します。
黒ニキビも、症状的には白ニキビとほとんど変わりません。
白ニキビ同様、ていねいに治療すればキレイに治せるでしょう。

しかし黒ニキビまで進行すると、酸化して固まった皮脂が毛穴を押し広げてしまうため、見た目に目立つということだけでなく、かゆみを感じて潰してしまう人も多いようです。ニキビ跡を残さないためにも、潰さずに治療しましょう。

④赤ニキビ

白ニキビや黒ニキビを放置すると、毛穴の中で増殖したアクネ菌と肌の細胞が接触。免疫反応によって、炎症(丘疹)が起こります。その結果できるのが、赤ニキビです。炎症ニキビとも呼ばれています。
赤ニキビにまで進行すると、痛みやかゆみ、熱を感じることもあります。

⑤黄ニキビ

炎症を起こした赤ニキビがさらに進行すると、表皮ブドウ球菌などが増殖するため、毛穴の中に皮脂ではなく膿が溜まって(膿疱)黄色く変色します。この状態が黄色ニキビです。パンパンに膨れ上がっているため、少し触っただけでも破裂してしまう可能性があるので要注意です。

大人ニキビ(吹き出物)

10代の頃にできるニキビは思春期ニキビと呼ぶこともありますが、基本的に「ニキビ」といえば思春期ニキビのことになります。成人を過ぎてから発生するニキビは「吹き出物」と呼ばれます。

吹き出物の特徴について詳しくお話させていただきます。

①繰り返し同じところにできる

思春期ニキビの場合、一度治療をすれば同じ場所にニキビが再発することはあまりありません。しかし大人ニキビには、一度発生した場所に何度も繰り返し発生するという特徴があります。

②Tゾーン以外のところにもできる

思春期ニキビが最もできやすいTゾーン以外にできる大人ニキビ。大人ニキビが発生しやすい場所として、フェイスラインや頬、首、デコルテといった場所が挙げられます。10代であってもTゾーン以外に頻繁にできる場合、大人ニキビに近い性質のニキビである可能性もあります。

ニキビができる原因

二キビができる原因は、様々ですが性ホルモン、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が関係しています。その他にも生活習慣の乱れ、月経などによるホルモンバランスの乱れ、肌の乾燥が挙げられます。

ニキビは、性ホルモンの影響で皮脂腺が発達し、皮脂が多すぎたり、毛穴の出口がつまったりすることで、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまうことから始まります。この状態を「コメド」と呼びます。
コメドの内側は、アクネ菌にとって発育に適した環境になっているので、中で菌はどんどん増えていきます。増えすぎた菌に対抗するために免疫が働いて炎症を起こすため、ニキビは赤く腫れあがっていくのです。

皮脂の分泌が盛んに(毛穴つまり)

性ホルモンの分泌が思春期に活性化したり、ストレスなどが原因で過剰になったりすると、毛穴の奥の皮脂腺から皮脂がたくさん分泌されます。毛穴の出口が塞がってしまっても、皮脂の分泌量が少なければニキビに発展しません。しかし皮脂の分泌量が多ければ多いほどすぐに皮脂が溜まってしまうため、白ニキビに発展しやすくなるのです。皮脂の分泌量が多い=脂性肌ではなく、逆に肌がひどい乾燥状態にあることで皮脂が多く分泌され、ニキビが繰り返しできている場合もあるので、間違えないよう、自分の肌状態をしっかり確認しましょう。また女性では男性ホルモンと女性ホルモンのバランスのくずれもニキビの原因の一つとなります。

アクネ菌

アクネ菌は誰もが持っている肌の常在菌。毛穴がつまり、皮脂が充満した中で増えていきます。アクネ菌の数が少ない人は、アクネ菌が肌細胞と接触しないうちに治ってしまうことが多いため、できても白ニキビや黒ニキビで終わるでしょう。
アクネ菌が多い人の場合、アクネ菌と肌細胞が接触してしまう可能性が高いため、短期間で赤ニキビに発展しがちです。そうは言っても安易に殺菌スキンケアに手を出してしまうと、ニキビ以外の肌トラブルが発生する可能性もあります。

ニキビができやすい習慣と対策

先ほどニキビができる原因は毛穴詰まりやアクネ菌などと紹介させて頂きました。それ以外にも、お食事やスキンケア方法などの日々の生活でも気を付けられることがあります。ニキビを作ってしまう習慣と対策をご紹介します。

①乱れた食事

食べ過ぎ、食べなさすぎ、不規則など食生活の乱れにはさまざまなパターンがありますが、どのパターンでも食生活習慣が乱れると、ニキビ肌に陥りがちです。
よくありがちなのが、ダイエットの影響で腸内環境が悪化し、その影響で肌が荒れてしまうパターン。極端な食事制限をしてしまうと、それがそのまま肌荒れに繋がります。

対策

不規則な食生活が続いている人は、まず規則的に3食食事を摂るところから始めてみてください。食べてしっかりと胃腸を動かすことが大切なので、内容よりも食べることを優先してOKです。
「腸内環境改善に繋がる食べ物」「ビタミンが豊富な食べ物」を選んで食べるようにしていきましょう。

腸内環境改善に繋がる食べ物は、発酵食品(納豆、ヨーグルト、みそなど)や食物繊維がたっぷり含まれている食品(海藻、きのこ類など)が挙げられます。ビタミンは野菜や果物から摂るのが理想的です。

内側からのケアをも怠らないようにするのがニキビを作らせない習慣に繋がります。

②ストレス

慢性的なストレスもニキビをつくる原因です。人の体はストレスを感じると、防御反応を起こします。それによって体内にあるビタミンが必要以上に消費されて栄養不足に陥り、肌まで栄養が回らなくなってしまうのです。

対策

誰かと話をする、好きなものを食べる、体を動かすなど、手軽にできることから試してみましょう。それだけでもスッと心が軽くなるはずです。
自分にあったストレス発散方法を見つけていきましょう。

③間違ったスキンケア

美肌になるために頑張っているスキンケアも、方法を間違ってしまえばニキビの原因になります。よくある間違いが「皮脂の落としすぎ」。メイクをしっかりと落とすためにクレンジング剤を毎日ゴシゴシと使用していたり、肌のくすみやごわつきが気になってピーリングをやりすぎていたりすると、肌を保護するための皮脂すら肌から奪い取り、肌が乾燥してしまいます。
そうすると肌を乾燥から守るために、皮脂を通常より多めに分泌。その過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まることで、ニキビを作ってしまうのです。

対策

ニキビを繰り返している肌に必要なものは、「摩擦レスなケア」。日常的な摩擦ダメージが蓄積して弱っている肌を労う気持ちで、優しく触れることを心がけてみてください。
クレンジング剤や洗顔料は、これまでよりも少し多めに手に取りましょう。泡立てる必要のある洗顔料は、しっかりたっぷり泡立ててから使うのがオススメ。それらを肌に乗せたら、肌と指が接触しないように、クレンジング剤or洗顔料そのもので肌を撫でる感覚で汚れを落としてください。
ていねいな洗顔が終わったら、保湿することもお忘れなく。肌がしっかり水分を蓄えられるよう意識しましょう。

またタオルでのゴシゴシ拭きもNG。押し拭きで摩擦レスを目指しましょう。シーツや枕での摩擦も防げるとなおいいでしょう。

④マスク荒れ

今まで肌荒れしたことがなかった方でも常に着用するのが当たり前にになってよく聞くのがマスク荒れ。暑くなってきたこの時期さらにニキビもできやすくなってきます。口周りが蒸れたり、フェイスラインが擦れてしまったりと、肌荒れ要素がたくさんあります。しかし、そうはいってもマスクをしないと生活ができなくなってしまっているため、上手く付き合っていくしかありません。

対策

肌に優しく、生活スタイルに合ったマスクを選びましょう。たとえば美容効果が期待できる保湿機能のあるマスクは、口まわりが乾燥している人にとってはプラス効果。しかし口のまわりが蒸れることで肌トラブルが起きている場合には逆効果です。蒸れによる肌荒れが原因の場合は、速乾性のあるマスクを選ぶといいでしょう。
不衛生なマスクを使うことも肌荒れの原因になるため、マスクの洗濯が面倒な人は使い捨てマスクを使ったほうが良い場合もあります。また、1日のうちに数回マスクを変えると清潔な状態を保つことが出来るため、蒸れやすい方や汗をかくお仕事の方などは肌荒れ防止に繋がります。マスクの素材が肌に合わない場合は、インナーマスクを仕込むなどして対策を。

まとめ

ニキビはなかなかすぐには改善することが難しいかもしれません。ニキビとは長期的に付き合っていく必要があり、長い目でみていくことが大切です。ただ改善していくには日々のケアをコツコツとすることが一番の近道になります。
今回ご紹介させていただいたのはニキビケアの基礎的なケアになります。一人でも多くの方の参考になれば幸いです。

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